ゴクリと息を飲んだ、圧倒されるオーラに。

楽屋にいた女の子たちもすごいなって思ったけど全然比じゃない、誰しもに見せつけるようで誰も寄せ付けない重厚な存在感…!


でも主役は一成じゃない、ちゃんと服だ。

服に感じるんだ、このオーラ…!


だけどそう見せてるのは一成だよね、きっと一成が着てるからこんなに心揺さぶられる…っ


「すごい…」


そんな言葉しか出て来ない、他になんて言えば…


「カッコいいなぁ」


見てるだけでドキドキして、息が苦しくなる。胸がキュッて締め付けられたみたいに。

ただ見てるだけなのにー…


「…!」


ランウェイを歩き終えた一成が戻って来た。

次は私の番、さらにドキドキは加速して呼吸が荒くー…

「!」

目が合った、舞台の端と端。

声なんかもちろん聞こえないけど、フッて笑った。


私を見て、私に向かって。

背中を押してくれる。

がんばれって。


「…。」

大丈夫、歩ける。

絶対に最後までしっかり歩いて見せる。


“俺が言うんだ、間違いない。だから自信持って歩け!”

自信しかないよ…!