私、赤城実紀。中2。



とある、いつも通りの一日が終わって、私はベットに沈む。



今日は疲れたな…。



目を閉じると、疲れからすぐに眠ってしまった。


** **


気づくと私は、ふわふわな雲っぽいところの上に立っていた。



ここ…どこ?


ただ、私はこれが夢だというのは確信していた。



雲の色は、私が立っているところは白色だった。



なにここ…夢にしても…。



なんか、嫌な予感がする…。



とにかく情報がないかと、辺りを見渡す。



あ…ちょっと遠くに、雲に紛れて建物がある! って、建物…?



雲の上に…? …って、あれ…雲の、上?



雲の上って…天国、じゃない…?



て、天国って…わ、私、死んでる⁉︎



死んだ覚えは一切ない。



とにかく行こうと、建物のところへ走り出した。



遠くって思ったけど、案外近くにあったな…。



建物の前に立って、建物を見る。



普通に、雲の上にある…。丸い、塔?



ぐるっと回って見てみると、出っ張り…というかくぼみがあることに気づいた。



あっちこっちにある…これなら、登れそうっ…!



出っ張りに足をかけて、登っていく。



一番上は、屋根みたいに三角…。



三角の上を握って、辺りを見渡した。



これなら、高いし、遠いところも見えるかもっ…。



あっ…建物、もう一つあるっ。



この建物より高いみたいで、だいぶ目立っている。



よしっ、あそこに行こうっ。



そう思った時、ハッと息を飲んだ。私が登った建物から、今見つけた建物まで、空中に床ができたのだ。



この床…く、空中にあるけど…だ、大丈夫⁉︎ 崩れない⁉︎



恐る恐る足を床に乗せた。崩れない。頑丈そうだ。



空中の床の上を走って、建物を目指す。




よし、ついたっ…。





この建物は、空中にできた床の上にあった。




あれ…これにも、出っ張りが…。



の、登るしか、ないよねっ…。




そっと手をかけた。



そして、どんどん登っていく。



よしっ…あとちょっとっ…。



…って、わあっ…。



ぐらりとバランスを崩して、サアアっと血の気が引いた。




ゆ、夢だとしても、心臓に悪いっ…!





なんとか…登り切った…。




私は溜息をつく。