私がキョトンとしていると、二人は競い合うかのように今日の私の「可愛いポイント」を語り始めた。

「ティアナはこの黄色のドレスがよく似合う。本当に愛らしい。食べてしまいたい」

「その通りでこざいます陛下。今日のティアナ姫はミルガルム帝国で一番光り輝く太陽でございます」

「それに見ろ、ティアナのあの唇! あれもまた食べてしまいたい!」

「ええ、姫の澄んだ瞳も本当に美しく目が離せません。このルシウス・マーシャル、ずっとティアナ姫の虜でございます」

 二人の会話は止まらない。

「ティアナはこの国の誇りだ」

「左様にございます。ティアナ姫を見ているだけで誓いたくなるのです。この命にかえても姫をお守りすると」

「ああ。私がこの世で一番ティアナを愛し、大切にする。そう誓いたくなる」

「この世で一番ティアナ姫を愛し、ティアナ姫に相応しいのはこのルシウス・マーシャルではありますが、本当に同感です」

「ははっ、笑わせるなルシウス。貴様の愛などたかが知れてる。全宇宙で一番、最高にティアナを愛しているのはこの私だ!」