そしてお茶会当日。
私は怒り心頭なお姉さまに呼び出されていた。
無理もない。延期になったはずのお茶会が当然のように開催され、招待客が王宮に押し寄せてきたのだから。
「ティアナ! 茶会は延期だと言ったろう!」
「お姉さま、準備は整いましたわ。延期する必要などありません」
大広間に次々招待客が流れ込む様子を、別塔から眺めている。普段着のお姉さまは窓から招待客を見下ろし、唇を噛んだ。
「最初の計画と違うだろう! あれはティアナが数か月かけて考え抜いた最高のプログラムだ! それを急ごしらえの茶会にすり替えるなど」
「お姉さま、今日のお茶会は以前の計画に負けないほど素敵なプログラムですわ。私はこのプログラムのお披露目がとても楽しみです」
お姉さまが反論出来ないよう、満面の笑みで言い切ってやった。お姉さまがギリギリと唇を噛んでフイと顔をそむける。
ごめんなさい、お姉さま。
お姉さまは私の初期案を大事にしてくれているだけ。それはわかっている。
私は怒り心頭なお姉さまに呼び出されていた。
無理もない。延期になったはずのお茶会が当然のように開催され、招待客が王宮に押し寄せてきたのだから。
「ティアナ! 茶会は延期だと言ったろう!」
「お姉さま、準備は整いましたわ。延期する必要などありません」
大広間に次々招待客が流れ込む様子を、別塔から眺めている。普段着のお姉さまは窓から招待客を見下ろし、唇を噛んだ。
「最初の計画と違うだろう! あれはティアナが数か月かけて考え抜いた最高のプログラムだ! それを急ごしらえの茶会にすり替えるなど」
「お姉さま、今日のお茶会は以前の計画に負けないほど素敵なプログラムですわ。私はこのプログラムのお披露目がとても楽しみです」
お姉さまが反論出来ないよう、満面の笑みで言い切ってやった。お姉さまがギリギリと唇を噛んでフイと顔をそむける。
ごめんなさい、お姉さま。
お姉さまは私の初期案を大事にしてくれているだけ。それはわかっている。