それはよく晴れた綺麗な青空が広がるある日。

岡名とひがし京の婚約発表に相応しいその日。


滋賀高校超常現象執筆サークル「みやこ」に差出人の無い1通の手紙が届いた。宛名は「みやこへ」と切り抜かれた文字の大きさが乱雑だ。


「気味が悪いね」指紋を着けてしまったので、みんなに見せてまわるにし京。「開封するね」「気持ち悪~い」「うん」みなみ京に答えるきた京。ペーパーナイフをひがし京から受け取ったにし京は、ざざざと封筒を開封した。きた京が用意したビニール手袋をはめたにし京は三つ折にされた紙を机の上に広げた。


そこには以下の文字が乱雑に貼り付けられていた。

『目障りだから「レイクズジャンピングフィッシュの夢の娘は殺す」』と。


「「「きゃあ~」」」悲鳴と泣き声で部室は締め付けられた。ただ一人、全盲のひがし京を覗いては。

「何?」大声で苛立ちを込めて全盲のひがし京は説明を求めた。