ぎゅっと目を瞑り、用を足すわけでもなくわたしは個室で時間が経つのを待つ。

だんだんと騒がしい声が聞こえなくなり授業が始まったことを悟った。



「あーサボっちゃった」



怒られるかな?いや、誰もわたしがいないことなんて気づかないか。


居てもいなくても変わらない存在だもの。


誰もいないトイレはいつも以上にひんやりと冷たく感じる。

わたしは初めて無断で授業をサボった。

不思議と罪悪感は湧かず虚しさだけがつのっていく。


なんでこうなっちゃったの。