さっきまでの満足感が嘘のようにそこには見苦しいわたしが映っていた。

胸の下あたりがズキズキと痛む。


羨ましい、こんな容姿が欲しい。


何でわたしはこんなにも―。


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


耐えかねて怒声が溢れる。


こんなものっ!


ガコンッ


「はぁ、はぁ」


腕を思いっきり振りかぶり離れたスマホは嫌な音を立てて壁にぶつかった。

馬鹿みたいなことをしている自覚はある。


だけどこの不安はどこへぶつけたらいいの?


もう嫌だ。苦しい。


ピコンッ


その時スマホの通知がなり画面が光った。