「たす、けて……」

「俺に命乞い?ハハ、みじめー」


違う。
私が助けを求めるのは、ただ一人。


「助けて、王史郎!」


叫んだ瞬間、首のシルシが青く光る。

目を開けてられないほどの眩しさが一面に広がった後、私と男の間にフワリと現れたのは――王史郎。


「俺のご主人サマに、近づくな」