「うわぁ……!」


イギリスの制服も可愛かったけど、日本の制服も可愛い!

白シャツの上に黒のジャケット、黒いスカートの裾何センチか上には、白いラインがグルリと引かれている。しかも胸元には、ストライプの青いリボン!


「ど、どうッ?」


一応、全身鏡で見たけど。着方が合っているか不安なので、王史郎に見てもらう。

彼はパンを食べながら「ん」と短く答えた。


「似合ってる」

「本当?」

「しいて言えば、スカート。その短さで行くわけ?」

「え?うん」


頷くと、王史郎はしばらく私を眺めた後。「あっそ」と、私の分のパンをテーブルへ運ぶ。

ついでに飲み物も聞かれたから「ミルクティー」と素直に答えた。ここ数年、朝のミルクティーは必須アイテムだ。


「やっぱイギリスにいただけあって、紅茶飲む習慣はあるんだな」

「言っておくけど。イギリスに行く前から、私はミルクティーを好きだからね?」


日本人は染まりやすいと聞いたことあるけど、王史郎も私をそういう目で見ているのかな。

イギリスに行って、見事に染まって来た日本人――なんて……。ちょっと恥ずかしいから、強めに補足を言っておく。