直後、爆発音がして。煙が引いたと思ったら巨大生物はあとかたもなく、消えていた。



「………」

 驚きすぎて尻餅をついていた僕は、ようやく体を動かした。

「君、だいじょうぶ?」
「あ、ああ。一応」

 ようやく地面に降り立った魔法少女に問われて答える。

 そのときーー初めて魔法少女の顔がよく見えた。

 
 それは


 夏でも白い陶器のような肌と大きな目、つやつやの天使の輪が浮く髪、魔法少女姿の

 
 夜桜ユメナ、だった。