ぼくは山下真一。 今年、大学を卒業してふるさとへ帰ってきた。
そして今は親父の食堂を手伝いながら将来のことを考えている。
 大学を出たのだからそのまま大企業に就職しても良かった。 でもなぜか、そんな気にはなれなかったんだ。
ふるさとのこの町には幼馴染の女の子が居る。 ぼくと同い年で今は22歳。
 でもね、彼女は足が不自由なんだ。 車椅子じゃないと買い物にも行けない。
実はさ、そこには深い訳が在ったんだ。
 それを今から話していくよ。