「次は、衣斗阪か。
…ん?コイツは今日の生徒…。
やった。ラッキィーじゃん!」

ボソッと言った先生の声は皆にわきこえず、教室を後にした。

―――家に着くと、お母さんがいた。

「おかえり。
先生きてるわよ。」

「は?
なんの?」

「だから、家庭教師!
かっこいい人選んどいたから。
舞のタイプよ。
舞の部屋にいるから。」

…。∑・д・

カチャっと静かに開けると、あの、大宮先生が!!!

「こんにちわ」

優しい声で話しかけて来た。

「こここ・・・こんにちわ」

かみかみだぁ。

泣きそうになった。

先生は、クスクスって笑って舞の手を取り、

「大丈夫だよ。」

と言い、小さくキスをした。