「……リーディア様が魔法を使うことは可能です。ですが、かなりの修練が必要でしょう」

「あ……そうなんですか……」

 オリヴェルさんの言葉に、私は少し残念に思う。

 さっきオリヴェルさんが黙ってしまったのは、私ががっかりすると気遣ってくれたからかな?

「しかし貴女様の神聖力は膨大ですから、まずは治癒と浄化を修得されることに専念した方がよろしいかと。魔法を学ぶのはそれからでも遅くありませんよ」

「あ……そうですね。はい、そうします」

 確かに、神聖力の使い方のコツは掴むことが出来た。

 それなら、オリヴェルさんの言う通り、出来ることから始めて、余裕が出来てから魔法を学ぶのが良いかもしれない。

「そうそう、調べ物の方はどうですか? この世界のことでわからないことがあればお答えしますよ」

「有り難うございます。じゃあ、お聞きしたいんですけど……」

 私はさっき読んだ本の内容で、気になったことをオリヴェルさんに質問した。