こんなに広い図書館なのに、利用者がいないのはとても勿体ない気がする。
お目当ての本を探すのは至難の業かも、と判断した私は、司書さんがいないか聞いてみることにする。
近くを歩いている人に聞いてみたら、すぐ教えてくれるだろう。
とりあえず一旦図書館から出ようと思った時、扉が開く音が聞こえた。
あ、誰か入ってきたな、本のこと聞けるかな、と期待した私は、入ってきた人物を見て固まってしまう。
「……オリヴェルさ、ま……っ」
「リーディア様、お探し物ですか? でしたら私に申しつけてくださればお手伝いさせていただきますのに」
そう言ってにこやかに、オリヴェルさんが私に近づいてきた。
思わず逃げようとする足に、私はぐっと力を込めて耐えた。
「い、いえ! 忙しいオリヴェル様にご迷惑をお掛けするわけには……!」
私はやんわりとオリヴェルさんの申し出を断った。
神官長の役職を持つ人だから、きっと多忙を極めているだろうし。
そして何より、私がこの人と関わりたくないから。
お目当ての本を探すのは至難の業かも、と判断した私は、司書さんがいないか聞いてみることにする。
近くを歩いている人に聞いてみたら、すぐ教えてくれるだろう。
とりあえず一旦図書館から出ようと思った時、扉が開く音が聞こえた。
あ、誰か入ってきたな、本のこと聞けるかな、と期待した私は、入ってきた人物を見て固まってしまう。
「……オリヴェルさ、ま……っ」
「リーディア様、お探し物ですか? でしたら私に申しつけてくださればお手伝いさせていただきますのに」
そう言ってにこやかに、オリヴェルさんが私に近づいてきた。
思わず逃げようとする足に、私はぐっと力を込めて耐えた。
「い、いえ! 忙しいオリヴェル様にご迷惑をお掛けするわけには……!」
私はやんわりとオリヴェルさんの申し出を断った。
神官長の役職を持つ人だから、きっと多忙を極めているだろうし。
そして何より、私がこの人と関わりたくないから。