やっぱり宇賀神さんはカッコ良いんだな、と改めて認識する。

 スタパまで行く道や店内で注文してる間もずっと、周りからちらちら見られている。

 昔のきーくんも同じように注目を浴びていたけど、本人たちはまったく意にも介していないみたい。

 まあ、いちいち気にしていられないんだろうけど。

「はい、どうぞ」

「あっ! 有り難うございます!」

 宇賀神さんからフラペチーノを受け取った私はお礼を言う。ちゃんとTallサイズにしてくれたみたいだし。

「今から待ち合わせの場所に向かえば、ちょうど良い時間になりますね」

「お、もうそんな時間か」

 宇賀神さんがフラペチーノを飲みながら返事した。

 ちなみに彼が飲んでいるのは”キャラメル フラペチーノ”だ。

 甘い物好きだったんだ、と以外に思う。

「付き合ってくれて有り難うございました。おかげで退屈しなくてすみました」

 待ち合わせ場所についた私は宇賀神さんにお礼を言った。

 後五分もすればきーくんとの待ち合わせ時間だ。

「ん。なら良かった。あ、そうそう、ひなちゃんに頼みがあるんだけど」

「頼み? 何ですか?」