せっかく楽しくおしゃべりしてるのに、水を差しちゃって申し訳なく思う。けれど、早くきーくんを安心させてあげたい。

「そっか。今日は色々あったし、そろそろ解散する?」

「せやな。もう結構な時間やしな」

「長居しすぎたしね! 今日はお開きかな!」

 楓怜ちゃんの提案にみんなが同意して、結局帰ることになった。
 いつもこうして気を遣ってくれる楓怜ちゃんには、本当に感謝してもしきれない。そして優希ちゃんと玲緒奈ちゃんにも。

「みんな有り難う! また一緒に遊びにこよう!」

「行こう行こう! 今度はどこ行く? どこでもいいよ!」

「花火大会がもうすぐあるねぇ」

「夏いうたら花火やね。それならあたしの家から見えるからおいでや。あ、面白そうな映画あるねんけどみんなで観いへん? お泊まりしようや」

「わぁ! お邪魔して良いの? 夜通し遊んじゃいそうだね。あ、みんなで勉強会は?」

「いいじゃんいいじゃん! 全部やっちゃおう!」

 私たちはこれからの予定をたくさん決めていく。どれもすごく楽しそう!

 明日の告白に失敗したら引きこもる予定だったのに、そうも言っていられなくなってきた。