「でも、あの時はあの対応が最善だったと思うよ? 変に刺激したらもっと危なかっただろうし」

 興奮する優希ちゃんを楓怜ちゃんが宥めてくれるけど、ジロリと私を睨みつける。

「でもひなちゃん。ひなちゃんだけ危険な役目をするのはやめて。私だってどう対処しようか考えてたんだよ?」

 私は楓怜ちゃんの言葉にハッとする。

「うん……! ごめんね楓怜ちゃん! 今度はちゃんと相談する!」

 一人で解決しようとするんじゃなくて、みんなで解決出来るのなら、これに越したことはない。

 私がそう言うと、楓怜ちゃんは満足そうに頷いてくれた。

「ほな、ここは暑いし涼しいところでじっくりと話聞かせてもらおかー」

「賛成! 詳しく聞きたいです!」

「そうだよね。説明してもらわなきゃね」

「うっ……! お手柔らかに……?」

 きっと今回の件で、みんなから質問攻めになると思っていたけれど。これからも同じような事があるかもしれないし、安心させるためにも、ちゃんと話そうと思う。

 それから、予定していたお店に行った私たちは、美味しいスイーツを食べながらたくさんおしゃべりをした。