「へ? 紹介? 誰を?」

「えっとね。それは──」

 私が優希ちゃんの質問に答えようとした時、無視されたチンピラたちが痺れを切らしたのか、大声で騒ぎ出した。

「おいっ! 何コソコソ話してんだぁコラっ!!」

「俺たちは外でも構わな──ぶへっ」

 チンピラの一人が、最後まで言い切ることなく吹っ飛んでいく。

「へ?」

 突然仲間が吹っ飛んで気絶したことに、チンピラたちは驚愕して固まってしまう。

「……ったくよぉ、ひなちゃんに手ぇ出そうたぁイイ度胸してんなぁオイ」

「彼らは知らないんだから仕方ないよ。バカなんだし」

 今だにチンピラたちが固まってる中、どこからともなく二人組の男の子が現れた。

「え、イケメン」

「カッコよ……っ」

 玲緒奈ちゃんと優希ちゃんが呆然としながら呟いた。

 確かに二人はチンピラたちと違い、スラっとしていてとてもカッコイイ。

「てっ、てめぇらどこの者だゴルァっ!!」

「俺たちは”怒羅魂”のメンバーだぞっ!! 俺たちに手を出したら──ぐぎゃっ」