「もう寝る時間だけど、リゼットはここでいい? 大丈夫? 他の人形たちと一緒だから、怖くないと思うけど……」
パジャマ姿のユベールが、作業台の近くにある棚を片付けて、私が座るスペースを作った。
左には金髪の人形が、右にはクマのぬいぐるみが座っている。多分、私の好みが分からないから、それぞれ選別してくれたのが見て取れた。
やっぱり、元人間だと知っているから、配慮してくれているのだろう。だとしたら、少し間違えている。
ぬいぐるみはともかく、暗い中、人形と一緒に座っているのは……怖い。私自身、人形の姿をしていても。
「ユベール、その……」
ここは嫌、と言いかけて、ゆっくりと口を閉じた。
ヴィクトル様に似て、さらに幼い姿だからか、ユベールを見ていると、その時の気持ちが溢れてしまう。と同時に甘えまで。
あの頃は、兄のようにヴィクトル様を想っていたからだろう。つい、縋りかけた。
パジャマ姿のユベールが、作業台の近くにある棚を片付けて、私が座るスペースを作った。
左には金髪の人形が、右にはクマのぬいぐるみが座っている。多分、私の好みが分からないから、それぞれ選別してくれたのが見て取れた。
やっぱり、元人間だと知っているから、配慮してくれているのだろう。だとしたら、少し間違えている。
ぬいぐるみはともかく、暗い中、人形と一緒に座っているのは……怖い。私自身、人形の姿をしていても。
「ユベール、その……」
ここは嫌、と言いかけて、ゆっくりと口を閉じた。
ヴィクトル様に似て、さらに幼い姿だからか、ユベールを見ていると、その時の気持ちが溢れてしまう。と同時に甘えまで。
あの頃は、兄のようにヴィクトル様を想っていたからだろう。つい、縋りかけた。