「両親と僕を繋ぐ、何かが欲しくて。そういうのに君を、リゼットを利用したんだ。ごめん」
「いいえ。少しでも誰かの、ユベールの役に立ったのなら嬉しいです。私はずっと……期待に応えられなかったので」
「……誰の?」
体がまだ、上手く動かせないのに、肩がビクッと跳ねたような気がした。
「ヴィ……かつての婚約者、です。役立たずだから、婚約を破棄されて、それから……」
「それから?」
「サビーナ先生に会って……何か聞いたような」
でも思い出せない。この姿になってしまった理由が、そこにあるような気がするのに。
「思い出せないのなら、無理には聞かないよ。ただちょっと気になっただけだから。お祖父様が何故、リゼットを探してほしい、と遺言に書いたのか、をね」
「そうですね。私もそこは気になります。どうしてユベールのお祖父様が私を? というのが」
面識もないのに。
「いいえ。少しでも誰かの、ユベールの役に立ったのなら嬉しいです。私はずっと……期待に応えられなかったので」
「……誰の?」
体がまだ、上手く動かせないのに、肩がビクッと跳ねたような気がした。
「ヴィ……かつての婚約者、です。役立たずだから、婚約を破棄されて、それから……」
「それから?」
「サビーナ先生に会って……何か聞いたような」
でも思い出せない。この姿になってしまった理由が、そこにあるような気がするのに。
「思い出せないのなら、無理には聞かないよ。ただちょっと気になっただけだから。お祖父様が何故、リゼットを探してほしい、と遺言に書いたのか、をね」
「そうですね。私もそこは気になります。どうしてユベールのお祖父様が私を? というのが」
面識もないのに。