今いるこの寝室も、明日には別の部屋に成り代わっていることだってある。それくらい、ユベールは拘りを見せていた。
「私も手伝えたらいいんだけど、サビーナ先生が抱えている書類が多いらしくて。早速、明日から行くことになったの」
「大丈夫?」
「うん。サビーナ先生もいるし、ようやく恩返しができる、と思うと、さらに気合が入るの」
あと、ユベールがいてくれるのが大きい。仮に仕事で凹んでも、すぐに回復出来そうなきがしたからだ。
すると突然、抱き上げられ、ユベールの膝の上に座らされた。さらにこめかみにキスをされて、私は身を捩る。が、腰をしっかり掴まれていて、逃げられなかった。
「リゼットは頑張り過ぎる懸念があるって、サビーナさんから聞いていたから、心配だよ」
「否定できないかな。ただでさえ、落ちこぼれ魔術師なんだもの。できることを頑張りたいじゃない?」
「それは僕も分かる。今の仕事にありつけるまで、何ができるんだろうって色々とやったから。その中には、全くダメなのもあったしね」
「ユベールでも?」
「得手不得手は誰にでもあるから」
その時のことを思い出したのか、ギュっと抱き締められた。
「僕も、ここで新しいお客さん相手に、無事に仕事ができるのか、不安なんだ」
「私も。二人で頑張りましょう。仕事は別々だけど、一人じゃないから」
「っ! うん、そうだね。僕たちは一人じゃない」
私たちはお互いに見つめ合い、笑い、唇を重ねた。どちらが先にしたのかは分からない。それでも私がユベールを、ユベールが私を求めたことには変わりなかった。
「私も手伝えたらいいんだけど、サビーナ先生が抱えている書類が多いらしくて。早速、明日から行くことになったの」
「大丈夫?」
「うん。サビーナ先生もいるし、ようやく恩返しができる、と思うと、さらに気合が入るの」
あと、ユベールがいてくれるのが大きい。仮に仕事で凹んでも、すぐに回復出来そうなきがしたからだ。
すると突然、抱き上げられ、ユベールの膝の上に座らされた。さらにこめかみにキスをされて、私は身を捩る。が、腰をしっかり掴まれていて、逃げられなかった。
「リゼットは頑張り過ぎる懸念があるって、サビーナさんから聞いていたから、心配だよ」
「否定できないかな。ただでさえ、落ちこぼれ魔術師なんだもの。できることを頑張りたいじゃない?」
「それは僕も分かる。今の仕事にありつけるまで、何ができるんだろうって色々とやったから。その中には、全くダメなのもあったしね」
「ユベールでも?」
「得手不得手は誰にでもあるから」
その時のことを思い出したのか、ギュっと抱き締められた。
「僕も、ここで新しいお客さん相手に、無事に仕事ができるのか、不安なんだ」
「私も。二人で頑張りましょう。仕事は別々だけど、一人じゃないから」
「っ! うん、そうだね。僕たちは一人じゃない」
私たちはお互いに見つめ合い、笑い、唇を重ねた。どちらが先にしたのかは分からない。それでも私がユベールを、ユベールが私を求めたことには変わりなかった。