「おはよう」
いつものように隣から聞こえてくる声に、私は顔を上げた。「おはよう」とユベールに言うために。
けれど私は、その途中で固まった。
「!!」
驚きのあまり、起き上がったまま後退りしたのだ。が、それも途中で腕を掴まれてしまい、ベッドから出ることはできなかった。
「放して、ユベール」
「何で? いつも一緒に寝ているのに、どうして出て行こうとするの?」
さも当然のことのように言うユベールに、私は赤面した。
「い、いつもって、あれは人形の姿だったからで……今は……」
「人間の姿に戻っても、同じじゃダメなの?」
「えっと……」
「最初の時、一緒にいたいって言っていたのに、姿が変わったら、もうダメなの?」
「それは……」
ダメなんて言えないよ。そんなことを言われたら……。
いつものように隣から聞こえてくる声に、私は顔を上げた。「おはよう」とユベールに言うために。
けれど私は、その途中で固まった。
「!!」
驚きのあまり、起き上がったまま後退りしたのだ。が、それも途中で腕を掴まれてしまい、ベッドから出ることはできなかった。
「放して、ユベール」
「何で? いつも一緒に寝ているのに、どうして出て行こうとするの?」
さも当然のことのように言うユベールに、私は赤面した。
「い、いつもって、あれは人形の姿だったからで……今は……」
「人間の姿に戻っても、同じじゃダメなの?」
「えっと……」
「最初の時、一緒にいたいって言っていたのに、姿が変わったら、もうダメなの?」
「それは……」
ダメなんて言えないよ。そんなことを言われたら……。