「社長、私は、大人の男と女が身体を重ねたら、結婚なんてそこまで面倒な女じゃありませんから」

「そうじゃなくて、俺があやかと結婚したいんだ」

「数日一緒にいただけで、私の事何も知りませんよね、それに社長は将来、どこかの社長令嬢と結婚の未来が待っているんじゃないですか」

「そんな未来はない、俺の未来はこの数日一緒にいて、ずっとこの先もいたいって思ったあやかとの結婚だ」

「と、とにかくこのお話は止めましょう」

「あやかは俺の事好きじゃないの?好きだよね、そうじゃなきゃあんなに感じてくれないだろう」

「数日お世話になったお礼です」

潤一郎は驚きの表情を見せた。

「お礼だって」

「そうです、社長がキスしてきたから、そう言う事したいのかなって思って、相手をしただけです」

あやかは潤一郎の顔を見ず、視線を外していた。

「あやか、?だよね、俺の顔、全然見ないから」

そこに潤一郎のスマホがなった。

警察からだった。

あやかのバッグが見つかったとのことだった。