君が星を結ぶから

恋愛(ピュア)

悠晴/著
君が星を結ぶから
作品番号
1733265
最終更新
2024/09/10
総文字数
0
ページ数
0ページ
ステータス
未完結
PV数
0
いいね数
0
 星が降る夜、わたしは最悪な振られ方をした。


 あの日にファーストキスをした。わたしの心はこの夜空に舞い上がるくらい嬉しくてたまらなかった。


 なのに先輩は…。



 「わたしは親友として言ってんの。まだ先輩のこと好きでいるの?もうやめときな。遊ばれてるって」


 「よく聞いて、結。世の中には良い恋愛と悪い恋愛がある。自分が相手を好きって気持ちだけじゃだめなの!最終的に自分がこの人といて幸せになれるかも、ちゃんと考えなきゃだめなの!」


 「恋愛ってね、心を幸福に彩る素敵なものでもあるけど、人生を転落させるリスクもあるものなの。流星先輩はちゃんと信じれる人なの?わたしは大切な親友の結に不幸になってほしくない」




 あのとき、流星先輩の優しさは偽りだったのあろうか。


 わたしにはそうは思えない。ちゃんと、この目でたしかめたい。わたしは流星先輩を信じる理由がある。


 「じゃあ、やろうよ」


 なにを?


 「浮気調査!」


 え、でも、それって流星先輩を疑うってことじゃん。わたしは信じたいんだけど。


 「なにいい女ぶってんの。男にとって都合のいい女と良い女ってちがうんだよ、都合がいいだけの女になっちゃだめ。それじゃ幸せにはなれない。覚悟を決めたんでしょ、自分の目でたしかめよ。恋愛をうまくいかすコツは半分信じて半分疑うことよ」


 そう、信じているからまだ好きで、疑っているからこそこんなにも苦しいのだ。


 親友の小手鞠子(こで まりこ)の助言で始まった浮気調査。


 そして飛び込んだ先は、学童保育のアルバイト。


 見えてきた流星先輩の真実。


 イケメンで華やかで順風満帆だとわたしが勝手に思っていた流星先輩の人生はまったくそんなことなかった。



 ※この作品は『君と頑張る今日晴れる』『君は君のままでいい』の、時系列ではあとの話になっていますが、この作品単体でも楽しめるように作ってあります。
あらすじ
 星尾 結(ほしお ゆい)

 高校一年生の女の子
 初めてできたイケメン彼氏に最悪な振られ方をした
 流星先輩が浮気しているとみんなが噂する中、結には流星先輩を信じる理由があった
 結はその真相をたしかめたい

 犬塚 流星(いぬづか りゅうせい)

 高校三年生で結の元彼
 軽音部でボーカルとギターをしていて、ものすごくモテる
 華やかに見える流星だが実はある悩みを抱えていた

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