記憶

時計を見ると、17時を回っている。真子の机には、真子しかいない。この世界には康子はいないが、しかし、この会社の同僚達が近づいて来る。真子は、「今日は1人で帰るからと挨拶した。バックは、令和の時代の私のバックだ。中身を見ると、スマホが入っている。とにかく、トイレに直行した。私もとりあえずトイレへ。私のポケットにも、スマホが入っている。日付は金曜日。スマホの画面は、見慣れない画面だが、LINEのアプリは入っている。私は、会社を、出て、右に曲がり、1キロほど歩くと、神田駅に着くから、改札口で待ってろと文章を打った。
ふたりは無事に待ち合わせ場所に来た。真子が、私のアパートはと呟くが、私の記憶に、アパートが浮かばない。私は真子に過去の出来事を話した。
「あの日、アパートに帰った。明日、土曜日。私は当直の日だ。私は不思議な体験をして統合失調症に襲われた。とにかく、明日は土曜日だ。もう、会社には戻るのはよそう」真子は、不安そうな顔を、さらに不安色に染めて、「どうするの。この世界から脱出しないといけないわ」真子は言葉を続けた。「この世界は過去なの、だとしたら、何かの映画で見たわ、もう1人の自分がいると。たまたま、今日の日には、もうひとりの自分は存在しなかった」とにかく、今日は、ホテルにでも泊まろう。財布の中の紙幣を覗くと、昭和の時代の紙幣だ。ホテルに到着すると、ふたりは、疲れがどっと出て、そのまま、ベットの上で深い眠りについた。起きると、横に真子が寝ている。私は真子をゆすった。真子はびっくりして、起き上がると、一面を見渡した。景色が変わっていない。ふたりは、改めて、大変な世界にいる事を実感する。そして、真子に、妖精との出来事を話した。真子は、何か繋がりがあるかも。でも、今日は仕事に行って、私はホテルに泊まってる。スマホの画面は、LINE意外は、不自然な見慣れないアプリが並んでいる。とにかく、私は、会社に行ってみる事にした。40年前の、この日の記憶は。悪夢に出会った当直の日だ。

時計を見ると、8時を少し回っている。遅刻だ。会社の手前にある。喫茶店を目にして、記憶がよみがえった。面接の日に、着慣れないスーツのネクタイを締め直した場所だ。会社の手前に来ると、いた。もうひとりの私だ。その瞬間。記憶が薄らいでいくと共に、もうひとりの私に身体が吸い込まれた。そして、合体した。事務所の中を覗くと、いないはずの。真子。嫌、真子はホテルだ。康子が机に座っている。あの仕草。私が事務所に入ると、必ず、あの仕草で自分をアピールしてくる。すると、松坂慶子似の事務の女性が、やって来た。「今日は、当直ですよ」そして、私を、事務所内へと誘導する。私は咄嗟に、「ネズミ」と大声を出してしまった。女性は、「あら、どうして、私が言おうとしたのわかったの」とびっくりした表情を見せた。この女性は。事務所にネズミが出て、糞の始末で、大変なのと訴える。あの時もそうだった。そして、引き出しの中を見せるが、糞のあとは存在しない。夕方になると、康子が、当直の差し入れにパンを持ってきた。この日、康子と会話する事はなかった。あの時と一緒だ。

悪夢の再現

私は、各ビルの鍵の斡旋を確認して就寝の為に社長室にて、布団を敷いた。そして。スマホを取り出した。この世界でスマホが何故使えるのか、理由はわからない。試しに、電話をするが、電話は繋がらない。LINEを開くと、メッセージが来てる。真子からだ。
真子「どうですか、私はもう頭が狂いそう。今日は、
   ひとりで寝るのは怖いわ」私は、今日の出来事を真子にメッセージを送った。あの時、就寝したのは、20時だった。そして、深い眠りにつき、悪夢の出来事に遭遇したのだ。深夜〇時に目が覚め、部屋にある家具の上から、ゴソゴソと音が響いてきた。そして、咄嗟に。私はこれは、心霊現象が起こる、ラップ音だと閃き、深い眠りにつき、翌朝、一番にきた、休日出勤の60歳になる倉吉さんに。「この会社は幽霊が出ると、他の会社からゆすられていて、給料が安いと」妙な言葉を語りかけた、ここから、私の思考は、統合失調症の被害妄想の世界に突入していったのだ。

真子からLINEがきた。
「怖いわ私、早く帰ってきて、また、同じ事が起きて、龍太郎さんが。統合失調症の世界に突入したらどうするの、私は、こんな話を、この世界の人に相談したり、話したら、私は。狂人扱いされて、精神病院にぶち込まれるわ」私は、とにかく、大丈夫だとだけ、LINEに打っておいた。そして、布団に入り、目覚まし時計を、〇時に合わせた。
「セニョリータ」目覚まし時計のベルの音を消すと、何か小さな囁き声が聞こえる。「セニョリータ」その声は見覚えがある。妖精ミーだ。家具の上がゴトゴトと音を立てる。あの日は、この音に思考が反応して、心霊現象だと悟り、深い眠りについたのだ。

ミー「セニョリータ、真子さんは、大丈夫よ。運動公園で、ふたりが再会した時に、太陽の黒点に異常が発生したの。温暖化より怖い寒冷化 低下続く太陽活動と異常気象。昨夏は国内で40度超の猛暑が続くなどして熱中症での搬送が過去最多を記録。大型台風も相次ぎ、西日本豪雨では多くの命が奪われた。炎暑は海外でも発生し、カナダやインド、ギリシャなどを熱波が襲った。そのギリシャには今年1月、氷点下23度の寒波が押し寄せ、アテネに雪が積もった。世界の平均気温は100年間で0・7度ほど高くなっており、二酸化炭素などの増加が原因と説明されている。その一方で、太陽の活動は、この30年ほど低下中。1800年ごろ以来の異変だ。と言っても、太陽から地球に届く光のエネルギー量は、この間も安定していて変わっていない。変化が確認されているのは太陽表面の黒点数だ。中心部で核融合反応が進む太陽は、磁場の星。その磁力線が太陽表面を貫いている場所が黒点なのだ。だから、黒点数は太陽の活動度の「表示目盛り」となる。多いほど活発だ。平安時代は温暖だったが、そのころ二酸化炭素を排出する産業が活発だったのか。気温が上昇した20世紀は大気中の二酸化炭素濃度が増加した時代だったが、全般的に太陽活動が活発な時期でもあった。今のように太陽磁場が弱まると地球に注ぐ宇宙線が増加し、その作用で雲が増えて気温が下がったり、豪雨を促進したりするという研究報告もある」

ミー「地球では、この様な推測がされてるが、宇宙的には、何か、太陽の黒点は、スピリチュアルが関係してるらしいと研究されてるの私の星では」

そして、ミーが、そのスマホに付いて説明するわ。その電波の周波数や波動は、私の星。アンドロメダから発射されています。ここからは、ミーは、LINEにメッセージを送ります。起きて。身支度をして、今、トイレに貴方の分身が入ったわ。直ぐ、タクシーに乗って、真子さんのいるホテルに向かって。じゃないと、明日の朝、起きたら、貴方は、統合失調症の世界に襲われるわ」