スクープニュース

もう何度、着信が鳴っただろうか。私はついにスマホを手に取った。涼子は、旅行の出来事を語り出した。私は。この女性は、とっても彼の事が好きなのかと推測した。私は。涼子に。これから、会おうと伝えた。私は、この出来事を。この涼子と言う女性に伝えようと思った。何か。彼女なら理解してくれそうな気がした。私は、真子にも電話して、伝えた。真子は、まさかの私の行動に動揺したが、信頼してくれた。私と涼子は挨拶した。涼子は。少し変な気がして聞いてきた。私は、大事な話があると。周りに空席がある席を選んだ。
「涼子さん。私は。俊平じゃない。本当は、今、熊本に住んでる。俊平さんと言う人と、意識が身体がテレポーテーションした。本当だ。これから、話を、とにかく、最後まで聞いてください」私は、ゆっくりと話し始めた。30分は、黙って聞いていたが、ついに、涼子が口を開いた。
「俊平さんは何処にいるの」
「知らない」
「それに、えりさんも、でも、これって、大変な事。私に手伝う事ない」
「今日は、11月16日私と真子は、今日。最初のタイムスリップをした。でも、その場所へ到着したとして。その場所には、もうひとりの私がいるのか。はたまた。俊平さんとえりがいるのかは、理解できないし。その、場所に向かったとして、何が起こるかわからない」
「スマホで友達とかに電話は」
「繋がらない」
「不思議な事に、スマホの画面が、不思議な現象を見せてきたり。直ぐに。フリーズする」私は、あの時、現れた。ミーが、この電波の発信は、アンドロメダ星とか言ってたのを思い出した。涼子には、また、電話しますと言って別れた。その男の住んでる場所の鍵は、偶然にもテーブルに置いてあった。部屋に戻ると、疲れてたのか、そのまま、眠りについた。夜の21時。スマホの着信音が鳴り響く。画面を見ると、真子からだ。
「今。テレビのニュースで凄い事になってる。そのニュースに出てるのは、龍太郎さんと私。キスしたまま、倒れていて、病院に担ぎ込まれたが、意識不明だって」私は、咄嗟に。そのふたりが他界したら、俺達はどうなるのかと頭をよぎる。その病院へ行って、そのふたりは俺達と言って。誰が信じるか。

異常事態

私は、この男の会社に電話して、暫く休みを取った。スマホを切ると、涼子さんから着信があり電話に出ると、心配してくれた。
「お金は持ってるの」私は。ないと返事をすると、私が。恵んであげると言って、今からやって来ると言う。テレビのスイッチを入れると、画面に現れたのは、私と真子が。運動公園に重なって倒れていた。救急車で運ばれたが、意識不明の重体。ニュースには、デイケアの同僚の、浩美さんとゆかりさんが出ている。とにかく、何故か、スマホが、真子と涼子意外には通信が繋がらない。ミーから入ってきた、LINEも、音信不通状態。それに、スマホの画面が、現代なのに、見慣れない、アプリの画面に、日本語でも英語でもない、見たことのない。象形文字の様な文字で書かれている。この現象は、真子のスマホにも同じ事が起こっている。やって来た。涼子に尋ねると。涼子も、おかしな画面になってるらしい。病院の公衆電話で電話をかけると。繋がらない。すると、涼子が私の友達に、占い師のマドモアがいるわ。その足で。マドモアのマンションに向かった。
ドアを開けると、マドモアの顔色が変わった事に私は気がついた。居間に案内されて、三人は囲む様に椅子に座った。私は。マドモアにテレポーテーションしてからの出来事を詳しく説明した。聴き終えた。マドモアが、私が今からスピリチュアルについて話をするからよく聞いてと言って、語り出した。
「スピリチュアルの世界では、コロナウイルスは予言されていた。2020年と言う日は、3万年に一度と言われている。地球に住む人間達の環境をがらり変える出来事が起こっていて。その3万年目が、2020年と言われている」すると。マドモアが。一杯のお茶をすすりながら質問した。
「ツインレイと言う言葉を聞いた事があると思うが、この3万年に一度の祭典は、魂の革命と言われている。人間には。スピリチュアルを否定する人が大半を占める。信じてる人を占めるのは。五人にひとりの割合。その90%は女性と言われている。この地球を住みにくい世界にしたのは。男性社会だ。ツインレイと言うのは、いわゆる、ジェンダー的感覚。男性性と女性性が中和された状態だ。魂は、大きな意識体の世界の中から、男性性と女性性を持った。魂が産まれてくる。しかし、稀に、男性性と女性性が分離して産まれる魂が存在して。双子の魂と言われている。その分離された魂は、男性と女性と別々に、肉体に宿り。輪廻転生を繰り返す。そして、この2020年を目標に、魂の成長を遂げた。魂は、地球上の肉体に宿り。分離されたふたつの魂は、現実の世界でまた、魂的に成長をして、ある程度。成長した段階で、男性と女性はやっと、出逢いを果たし、魂が再会を果たして、統合してひとつになると言われている。そして、出逢った。魂達は、それぞれにさらに現生での魂の成長を促される」そこまで語ると、また、マドモアはお茶を啜った。そして、龍太郎さんと。眞子さんには、例えば、お互い連絡が取れない。音信不通の状態がなかったかい。私は、思い当たる。この出来事が始まるまで、半年間は、真子とは。音信不通だった事を明かした。すると、マドモアは、こうも付け加えた。「おふたりは、宇宙からの采配の流れに乗ったのかもしれぬ。これからは、お二人さんは、この世界に、スピリチュアルと言う。見えない世界を伝える義務を背負ってるのかもしれない。とにかく、思考がひらめくままに、行動しなさい。マドモアには、それ以上、何が起こるのかは、理解できない」私と涼子は、マドモアからスピリチュアルの話を聞いて、マンションを後にした。そして、涼子から、資金として、お金を頂いた。私は、いつか返しますとだけ言って別れた。