そう言ってドアを開けると、秋山夫婦や宝月夫婦が満面の笑みで出迎えてくれた。

「おめでとうー!

結婚式の余興とムービーは私たちに任せてねー!

巽夫婦が私達の中で挙式最終組だもん、盛大にやらないとね!」

「ちょっと、もう、気が早いって……
まだやると決まったわけじゃないんだけど…

挙げたい気持ちはあるけど……」

「桜木くんのところみたいに、食事会メインでもいいんじゃない?

琥珀も巽くんも、和気あいあいな雰囲気のほうが好きでしょ?

とにかく、決めるのは2人だから、じっくり考えて、決まったら私たちも手伝うからね」

「椎菜は無理するなよ?

琥珀ちゃんと同じ妊婦なんだし」

「え?
そうなの?
ってかいつの間に?」

「2人目だって。
まぁ、学生時代から夜のお楽しみの頻度も相当だったもんね、想像はしてたけど」

「さぁさぁ、皆様方。
ご入浴されてはいかがですか?

お風邪をひきます。

旦那さまたちは地下のお部屋へのバスルームへご案内しますね。

椎菜様は、桜木さんが案内してくださるバスルームへ。

学生時代もよく使用された懐かしの場所となっております。

お荷物はお預かりして濡れているものは乾かしてありますので、ご心配なく」