なんだよ。

見るな。

目線で訴えるようにするな。


と、その時 

「馬宮!お前、聞いていたか?大宮さんにちょっかいだすのやめろ!」

「へい。すみません……」

わははははーーーーー
     ばみや りょうた
そう彼の名は馬宮 亮太。

元気ものの彼はみんなの中心。

だけど、相手の心を見破る。

そこが苦手。というかきつい。

あーあ。

家か学校どっちの方が楽かな…?

どっちもつらい。

マスクも息苦しいしメガネもきつい。

家に帰ればそんなものなんか着けていない。

でも、家に帰ったら家事やお世話をを押し付けられる。

もうやだ。何もかも。

ーーーーー死にたい。

死ねば楽になれるかな?

だったら今から死ぬか。

この学校には屋上があり、誰でも入れる。

そこにフェンスはあるが登れば行ける。

じゃあ、トイレに行ってきます。と言って死ぬ………

「先生、お手洗い行ってきます。」

「おう!分かった!」

「…はぃ。」

私は、今授業中に出ていった。

ふぅ。楽だ。

メガネもマスクも外し、静かに階段を素早く上がる。