そう尋ねられ、冷や汗が流れるのを感じた。

「え…?いや、それは、家が近所だから…」

私が、しどろもどろに答えるも、今度は向かいの席の先輩が、

「あっ!アンタたち、それってどう見てもペアルックだよね!?」

その言葉に、隣の森川を見た瞬間、しまった…!と焦る。

さっきまでコートを着ていたので気付かなかったが、よりによって今日の森川は、私がプレゼントした大きな髑髏マーク入りの服を着ていた。

「えー!まさか、こんなことってあるー!?」

「むしろ、やっぱりねー!って感じだけどなぁ」

部員たちは、あの頃の少女のようにはしゃぎ始める。

「あの…何のことですか?」

森川が尋ねた。

「実は昔、皆で賭けをしてたんだよね。リカちゃんは難攻不落なのか、それとも森川に絆されて落ちちゃうのか、って」

隣の席の子の言葉に唖然とした。

まさか、そんな賭けをされていたとは…。