"運命の相手だけの声が聞こえる"っておばあちゃんは確か言ってたけど、ただの夢物語じゃなかったの!?

てっきり私を楽しませるためにおばあちゃんが作った物語だと思ってたのに。


どうしよう……

でも考えれば考えるほど、そうとしか思えなくて。

今日二十歳になったばかりだし、今はふたりっきりだし。

ということは、みっくんが私の運命の相手……ってこと!?

私はあまりの喜びに思わず立ち上がってしまった。


「な、なに!?」

「ねぇねぇ、みっくん! 今日のこと、楽しみにしてくれてた?」


質問をしてみて、心の声が本当に聞こえるのか試してみる。