私は誕生日が大好き。
だって、君が会いに来てくれるから。
「こんばんは」
みっくんは無表情で軽く私に手をあげた。
「みっくん、来てくれてありがとう!」
私、柊木愛花(ひいらぎ あいか)は満面の笑みで、みっくんこと高野未幸(たかの みゆき)くんに駆け寄り抱きついた。
「ちょ……っ、いきなりなにするの」
「えぇ、いいでしょ? だって私たち婚約してるんだから」
私がにっこりと圧力をかけると、彼は盛大にため息をついた。
「……はぁ、行くよ」
この温度差はいつものこと。
私はみっくんが大好きで、みっくんは私をただのめんどうな幼なじみかつ婚約者だと思っている。
というのも、私とみっくんの父親同士が親友で、『もし異性の子供ができたら結婚させよう!』なんてロマンティックな約束を二十年ほど前に取り付けたらしい。
そして、なんの運命か本当にそれが実現してしまって、私たちは今の関係に至っている。
だって、君が会いに来てくれるから。
「こんばんは」
みっくんは無表情で軽く私に手をあげた。
「みっくん、来てくれてありがとう!」
私、柊木愛花(ひいらぎ あいか)は満面の笑みで、みっくんこと高野未幸(たかの みゆき)くんに駆け寄り抱きついた。
「ちょ……っ、いきなりなにするの」
「えぇ、いいでしょ? だって私たち婚約してるんだから」
私がにっこりと圧力をかけると、彼は盛大にため息をついた。
「……はぁ、行くよ」
この温度差はいつものこと。
私はみっくんが大好きで、みっくんは私をただのめんどうな幼なじみかつ婚約者だと思っている。
というのも、私とみっくんの父親同士が親友で、『もし異性の子供ができたら結婚させよう!』なんてロマンティックな約束を二十年ほど前に取り付けたらしい。
そして、なんの運命か本当にそれが実現してしまって、私たちは今の関係に至っている。