遡ること5年前私はある男の子に恋をした。
初恋だった。

その子の名はこうへい。
すべてが完璧で、スポーツはもちろん学力もよく、
内見も外見もかっこよかった。
みんなの憧れの存在でいつもクラスの中心にいた。
男女問わず彼のことが大好きだった。
そんな彼に私はいつの間にか恋をした。

だが、2年経っても一歩を踏み出せず、一向に片思いは実らなかった。
なにも進展せず私は中学校へ進学した。

私が住む街は田舎で中学校へ行っても2つの小学校が合わさるだけで、学年に60人ほどしかいなかった。

小学校の頃はクラス分けがなく、初めてのクラス分けでとてもワクワクしていた。

昇降口に張り出されたクラス分けの紙をみるとやはり、半分は知らない名前が並んでいた。
私は2組だった。
初恋のこうへいも親友のあいるも同じクラスでとても嬉しかった。

だが、私のクラスに私の心を動かす男の子が現れた。
私は初恋を忘れさせるほどの恋をした。