オーバル子爵家のネメルナ嬢は、私からの提案を快く受け入れてくれた。
私は、話したいことがあるので訪ねたいと手紙を出したのである。その話の内容がなんなのかは、ネメルナ嬢も恐らくわかっているのだろう。
「本日は私の申し出に応じてくださりありがとうございます。感謝していますよ、ネメルナ嬢」
「いえ……」
ネメルナ嬢は、私のことを睨みつけてきていた。
アヴェルド殿下の婚約者である私のことが気に食わないのだろう。それは以前そう言っていた訳だし、間違いない。
正直な所、それは私からすれば理不尽極まりないことである。ただ、それは受け流しておく。私の目的のためには、まず彼女としっかりと話し合っておかなければならない。
「……回りくどいことを言っても仕方ないので本題に入ります。ネメルナ嬢は、アヴェルド殿下と関係を持っていますよね?」
私は、話したいことがあるので訪ねたいと手紙を出したのである。その話の内容がなんなのかは、ネメルナ嬢も恐らくわかっているのだろう。
「本日は私の申し出に応じてくださりありがとうございます。感謝していますよ、ネメルナ嬢」
「いえ……」
ネメルナ嬢は、私のことを睨みつけてきていた。
アヴェルド殿下の婚約者である私のことが気に食わないのだろう。それは以前そう言っていた訳だし、間違いない。
正直な所、それは私からすれば理不尽極まりないことである。ただ、それは受け流しておく。私の目的のためには、まず彼女としっかりと話し合っておかなければならない。
「……回りくどいことを言っても仕方ないので本題に入ります。ネメルナ嬢は、アヴェルド殿下と関係を持っていますよね?」