今日は土曜日の部活だけど、1年生が初めての休日の部活だから半日練。

いつもは1日練なんだけどね。お昼をわいわい食べるの楽しい。

というか今日オーディションか。どんな子がくるかな。

アルトの枠は2人分あるけど、1人は多分奏汰くん確定だな。

あれから何人か見たけど、アルトやってた子もいたけどあそこまで上手い子はいなかった。

いや奏汰くんがうますぎただけなんだけど。

最初に聞いちゃったから多分自然と、他の子のハードルあげちゃった気がする。

そんなこんなで、私たちは個人練やパート練してる間にオーディションが開催された。

先生が聞いて、パートを振り分ける。

先生曰く、そのときにただ完璧だからなるというより、楽器のバランスや、どの楽器が1番成長できるかを見極めて決めるらしい。

普通に素人じゃできないことなのすごいな。

そうやって判別できる耳に私も鍛えたい。

ちなみに顧問の先生、音楽の先生じゃないからね。

吹奏楽経験者の社会の先生。

優しいから大好きなんだよね。しかもトランペット上手いし。

アドバイス的確だし。

この先生でよかったってすごい思う。

「望楓先輩!ここの動き一緒なので一緒に練習しませんか?」

クラリネットの後輩ちゃんが声かけてきてくれた。

「あ一緒なの!じゃあやるか!2ndだけ?一緒なの」

「はい!私2ndなので!」

「おっけーじゃあここからやろっか」