「おはよ〜和恋ちゃん。ねえきいて!翔汰の弟が私のパートの後輩になりました!」

「おはよ望楓。そうなんだ!翔汰とやっぱ似てるの?」

「顔とか声とかの雰囲気は似てるけど、性格は違う気がする。なんか淡々としてる感じ」

「上があんなんだから自分はしっかりしなきゃって感じなのかもしれないね」

「誰の話だ〜??」

和恋ちゃんに奏汰くんのことを報告してたら翔汰が来た。

「噂をすれば。けどあなたはお呼びじゃないですよ」

「うわ。あ、彼女来たから行ってくるわ!」

自由だなあ。

てかいいなリア充。私も愛し、愛されたいよ。

片思いは何度もあるけどこの恋が実ったことは1度もない。

自分でアクションを起こさないからっていうのも1つあるんだろうけど。

こんな自分から好かれても相手は嬉しくないんだろうなってなっちゃう。

「そいえば望楓。今度合コンしませんか!凜夏があっちの男子連れてきてくれるって!こっちからも何人か連れてきていきたいんだけど…」

峯岸凜夏(みねぎしりんか)ちゃん。私は凜ちゃんって呼んでる。

中学の同級生で、和恋ちゃん、凜ちゃん、私でいつメンだったんだけど、凜ちゃんは他の学校でやりたいことがあるからって違う学校になった。

私たちはこの学校でやりたいことができるし、自転車で通えるし、でこの学校にしたんだよね。

「望楓、誰かいい男知らない?合コンに来てくれそうな人」

「知らないよ〜。私が男の子と関わりないの知ってるでしょ」

「それなら俺の弟連れてけ!」

また急に翔汰がきた。彼女さんとの話終わったのかな?

「え?翔汰の弟そういうの大丈夫な子なの?」

「知らん!けど引きこもってるから外に出して欲しい!」

「弟くんの許可取れたら一緒に行こっか」

「そうだね!翔汰頼んだよ!」

もし行けるってなったら奏汰くんとお出かけしてるようなもんじゃん。

まだ正式に決まったわけじゃないけどなんか緊張する。

その日は和恋ちゃんと奏汰くんの隣歩いてもおかしくない格好しなきゃ。