ーーーー次の日

「いっちゃんお昼一緒に食べよ〜」

「はーいちょっと待ってね〜」


そうしていっちゃんといつも通りお昼を食べてると、


「恋奈って渉の好きな人知らん?」

「え?渉くんの好きな人?知らんよ、なんで私が知ってると思ったんよ?」


急に燿くんにそんなことを言われてちょっと動揺した。


「いや、昨日渉と恋バナしてて、渉が吹部に好きな人がいるって言ってたから。なんかいい感じだな〜とかの情報あるかなって」

「あんまわかんないや、そもそも誰と話してるとか知らないし」

「3年生の先輩って言ってたから見つけられる、って思ったんだよ」


3年生、か。それならすごい限られてくる。3年生は10人しかいないから。

しかもそのうち3人男子。だから実質7人。女の子を好きになる子なら。


「3年生と関わる機会なんて数少ないだろうから、ちょっと気を付けて見てみるね」

「お、ありがと。なんかあったら教えてー」

「はーい」


渉くんの好きな人がいるならすごい気になる。

私も燿くんと渉くんの好きな人探しをすることにした。