「梓は眠そうだね?」
なぜか不思議そうにしている。
昨日ゲームを終えたのは午前2時。
約4時間しか寝てないのだから、眠たいのが当然だろう。
「だって、昨日結構盛り上がったじゃん? いつもなら、1時間くらいで抜けてるのにさ」
「ユウが張り切ってたからね〜。素材を全部集めるんだーって」
いつもは1時間くらいしかゲームをしないが、昨日はユウがやる気になっていたのだ。
素材をコンプリートするまでみんなでクエストをこなしていた。
その結果、眠りにつけたのが明け方の2時である。
「今日、学校休んでたりして」
「まさか〜。ゲーム熱は熱いけど、そんな人じゃないでしょ」
ユウは、真面目な印象のあるクラスメイト。
ただ、ゲームの世界のような存在ではない。