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午前7時40分。
同じ制服を着た学生が、同じ方へ向かって歩いている。
「ふぁ」とあくびをし、口元を抑えながら眠い目を半分くらい開けて通学路を進んだ。
学校って毎日なんでこんなに早いんだろ。
お昼から登校っていうのがあっても良いと思うんだよね……。
そんなことをぼんやりと考えていると、とんとんと肩を叩かれて弾みで振り返った。
ぷにっと指が頬に食い込んだ。
「あはは〜。梓、引っかかったね〜。おはよ〜」
満足そうに人差し指を立て、ふにゃふにゃと笑う美香。
昨日同じ時間までゲームをしていまはずなのに、そんなことをする元気があるのが不思議だった。
「おはよー。美香、元気だね〜」
挨拶をして私達は横並びで学校へ向かった。