次の日の朝。

 慌てて学校の準備をしようとして、日付を見て落ち着いた……そういえば、今日は週末だった。

 この二日間は、昨日からの謎が解けないもやもやした気持ちのままで居るしかない。

 私は大きく息をついて、ベッドから起き上がった。会えないなら、仕方ないもんね。

 藤崎くん自身に話を聞けばすべては解決するんだけど、私がそれを望んでしたいかという言うと微妙だった。

 だって、彼が私のことをどう思って居るのか、わからない。

 前世の何がどうしたって思うかもしれないけど、殺したいくらい憎まれていたのかもしれない。

 別にあのお姫様が悪いって訳でもなくて、お姫様の両親が何かしたとかで憎まれていたり……物語の中には出て来るよね。そういうとばっちり。

 黒木くんは私に何か言おうとしていたようだけど、藤崎くんを見て帰ってしまった。あの時、黒木くんは藤崎くんに近寄るなって言って居たけれど、同じ学校同士だし、近寄らないにしても限界があると思う……。

「おはよう。美波」