「そうなんだ! 良かったねー。藤崎くん駄目元でお願いしたんだけど、すっごい良い人ですぐ良いよって言ってくれたんだよ~」

 にこにこして微笑む絵里香ちゃん。そして、私はこの微妙な気持ちをどうして伝えて良いものか……。

 前世あったことを言うと、友情崩壊の危機にならない? 逆に面白いってなる可能性って、何パーセントくらい?

 いっ……言いたくないー!!

「藤崎くんも忙しいだろうし、テスト期間中ずっと教えて貰うっていうのも、気が引けちゃって……」

 私はあくまで藤崎くんに悪いと思っているからという気持ちを、全面に出した。だって、彼の時間使っているってことだもんね。

 藤崎くんだって、やりたいことあるかもしれない。

 好きなゲームだったり、何かやりたいことだったり……私にはわからない何かあるかもしれないし……私なんかに関わっているより、もっと有意義な事あると思うんだよね……。

「美波ちゃん。もうっ。照れちゃって……けど、お願いした人に聞いたら、気になっている人でないとこんな依頼絶対受けないって言ってたよ! もしかしたら、脈ありなのかも……」