私たちは廊下に居た時に先生に怒られて、とりあえず教室に入った。

 そして、私は黒木くんのさっきの言葉にあの夢は夢ではなくて、彼くんだってあの世界の住人だったんだと理解した。

 思い出したんだって、そういうことだったんだ。

 ……今思うと、中世っぽかった。お姫様だった私のドレスも華やかで美しくて、とても豪華だった。

 ほら。死んだと思ったら、異世界転生する漫画でも、前世があって記憶が蘇って……みたいな、そういう設定見たことあるし……私は世界が逆だったってだけで。

「……それでは、期末テストの範囲は~」