「うーん。短絡的な考えかもしれないんだけど、夕凪さんにも、何か弱味があったらって思っちゃって」

 鷹羽くんは私の言葉を聞き、ふふっと面白そうに笑って言った。

「それで、夕凪に弱味が見つかったらどうする?」

「うん……それで写真とか消してもらえたらなって、そうすれば、鷹羽くんも解放されるし」

 最後の方は、もごもごと口の中で言った。なんだか恥ずかしかったし、熱くなってきた顔を隠すようにカフェオレを飲む。

「危険なことは、して欲しくないな」

 私がしたことを非難するでもなく、お願いするように言ったので、罪悪感はより高まった。せめて、当人の彼に相談するべきだったかもしれないと思って。

「……ごめんね。夕凪さんの交友関係だけでも、掴めたらと思って」

「謝らなくても良いけど、ゲームセンターなんかに女の子一人で来たら危ないよ」

「うん……まさか二人が、プリクラ撮りに行くと思わなくて……」