「澪、はやく~、先に行くよ?」

「ごめん、寧々ちゃん先に行っておいて。すぐ追いかけるから」

 寧々ちゃんは私の言葉に頷くと、身を翻して走って行った。

今日の三、四時間目は隣のクラスとの合同授業だ。

私はその前の数学の板書に手間取っていてやっと着替えを開始するところ。