けどそれくらい、彼の態度の変わりようは突然すぎて意味不明だった。

 もし、可愛い夕凪さんの告白を受けたとしたら、もっと嬉しそうにするんじゃないんだろうか。

「……澪は、どう思っているの? あの二人の間に、何かあると思ってる?」

 急に落ち着いて来た寧々ちゃんの声に、私は耳に当てたスマホをぎゅっと握り直した。

 これは単なる願望かもしれない。

 でも、昨日の放課後、今日の日の朝。二回も告白してきてくれた鷹羽くんの言葉が、嘘だとは思いたくなかった。

「……そう、思ってる。昨日と今日の鷹羽くん、真剣だったと思う」

 私は頷いた。それに、夕凪さんの態度もおかしかった。告白して受け入れられたのなら、もっと、幸せそうなんじゃないだろうか?

「夕凪が……鷹羽くんと付き合いたいからって、何か仕掛けたってこと? 鷹羽くんが、何か脅されるようなことがあったってことかな?」

「うん。もしかしたら……なんだけど。でも、夕凪さんすこく可愛いし人気あるし。ただ告白が嬉しかったけど、私に悪かったからあんな態度だったっていうのもあるかな……?」