ヒートアップすると声が大きくなりがちな寧々ちゃんは、肩を竦めてぺろりと舌を出した。
「鷹羽くんは澪と付き合いたい、澪は鷹羽くんが気になる。じゃあ、付き合えば良いじゃん」
「気になるとか……別に、そういうのではなくて」
「なんなの」
私は腕組みをして考えた。昨日までは雲の上の人だと思って、正直言えば意識すらしていなかった。
そんな人を今、どう思って居るんだろう?
「すごく不思議。鷹羽くんから見て私の何が良いかも、良くわかんないもん」
そんな言葉が、しっくりときた。
あんな漫画や小説だと主人公かライバル役、主要キャラになるような人が、なんで背景と同化していてもおかしくないモブの私に告白して来たんだろう?
「本人に、聞いてみたら?」
「そんな、簡単に言うけど」
それが出来るなら、最初からしているのに。頬を膨らませた私に、寧々ちゃんは何かを知らせるためか目配せをして言った。
「あんな人気あっていっつも堂々としている鷹羽くんだって、澪に告白する時はドッキドキしてたんじゃないかな? 澪だって、彼の本心が知りたいなら勇気を出すべきだよ」
「鷹羽くんは澪と付き合いたい、澪は鷹羽くんが気になる。じゃあ、付き合えば良いじゃん」
「気になるとか……別に、そういうのではなくて」
「なんなの」
私は腕組みをして考えた。昨日までは雲の上の人だと思って、正直言えば意識すらしていなかった。
そんな人を今、どう思って居るんだろう?
「すごく不思議。鷹羽くんから見て私の何が良いかも、良くわかんないもん」
そんな言葉が、しっくりときた。
あんな漫画や小説だと主人公かライバル役、主要キャラになるような人が、なんで背景と同化していてもおかしくないモブの私に告白して来たんだろう?
「本人に、聞いてみたら?」
「そんな、簡単に言うけど」
それが出来るなら、最初からしているのに。頬を膨らませた私に、寧々ちゃんは何かを知らせるためか目配せをして言った。
「あんな人気あっていっつも堂々としている鷹羽くんだって、澪に告白する時はドッキドキしてたんじゃないかな? 澪だって、彼の本心が知りたいなら勇気を出すべきだよ」