木村ほのか、16歳、今年から高校一年生だ。そんな私は休日、幼なじみの青島海の家が営む「喫茶ひだまり」通称ひだまりにて、いっしょに夜ご飯を食べている。


この生活が始まったのは中学校一年生の時。海のお母さんが亡くなってからだ。家が隣同士で幼なじみだった私たちは、家族ぐるみで仲が良くてよく遊んでいた。

海の家は「喫茶ひだまり」を営んでいて、海のお母さんが亡くなってしばらくは店を休んでいて、落ち込んだ海の父をなんとか海と2人で説得して営業再開となったのである。

それでもまだ意気消沈している父と海2人だけでは大変だろうと休日はひだまりの手伝いをするようになった。

そしてどうせなら試作品の試食も兼ねて夜ご飯を食べていかないかと誘われるようになり、今の生活をしている。