誕生日にはお揃いの鍵のネックレスをプレゼントしてくれたり、私がいつもと違うメイクをしてたら気づいてくれたり。

いつだって、私だけを見てたくさん愛してくれた。



2年前の夏を思い出す……



21歳の真夏、近くで夏祭りが開催されると知った私は、どうしてもユウトと一緒に行きたくて。

人混みが大嫌いなのを知っているから、お祭りに誘うにはすごく勇気が必要だった。

「夏祭りあるんだけど、ユウトと一緒に行きたいなぁ……って思ったり」

「レイナと一緒なら行く。祭りいつ?」

いつだって、私を優先してくれた。

「来週の金曜なんだけど」

「金曜な。仕事だから終わったら行こ」

「うん!私も仕事だから終わったら連絡するね!」

最愛の君と過ごす時間は、何よりも幸せで、失いたくないと強く思ったよ。