「……会いたいよ、ユウト」

短気で怒りをコントロール出来ないから、すぐ物に当たって。だけど、私の声には耳を貸すから、私には優しくて温かくて。

どんな君も好きで、愛してる。

だから、会いたい。

私を拒まないで……。

「……ユウト」

ケータイのアルバムには、私たちの幸せな思い出で溢れてる。スクロールして過去に遡ると、もうほら、涙が止まらないや。

君の匂いに包まれて眠りたいのに、君は居ない。

だからいつも寝る前には必ず、君がよく使っていたヘアワックスの匂いで癒されてからベッドに入るの。

「……ビール、飲も。明日休みだし、いいよね、少しくらい飲みすぎても」

酔っ払うまで飲んで、アルバムを眺めながら幸せな過去に浸って、泣いて、またビールの缶を開けて。