映画を観終えると、2人はまた、2人だけの世界に入り込んだ。

暑さなんて、もうどうでもよくなって、ただずっと触れていたくて。

離れない保証なんかない。ずっと一緒って言ったって、10年後どうなってるかなんて、誰にも分からない。

きっと、私たちは怖かったんだ。

お揃いのネックレス、お揃いのリング、お揃いの服。手帳型の青いスマホケースだって一緒。

私は君だけのもの。って
君は私だけのもの。って

きっと、誰かにそう自慢したくて、独占欲が強い私たちだから、何度も、何度でも愛を確かめ合ったね。

「愛してる、レイナ。俺だけ見て?お前がいなきゃ、死んじゃうよ」

ねぇ、今、君はどんな気持ちで生きてるの?私がいなきゃ死んじゃうなら、今、君の心は私と同じく不安定だと言ってよ。

私の手紙読んでくれてる?

お願い、会いたい……。
我儘でごめんね。