朝からお日様は元気で、既に暑かった。窓から入る風は全然涼しくない。

「シャワー、先どうぞ?」

そう言ってベッドから起き上がると、そんな私を後ろから抱き寄せて、君は耳元で呟いた。

「一緒に入ろ?」

恥ずかしくて、私の顔は絶対真っ赤なりんごだったと思う。

2人で一緒にシャワーを浴びて、君は私をぎゅっと抱き締めて離さない。

「めっちゃいい夢見た」

「どんな夢?」

「レイナと家族になる夢」

いつか、君と夫婦になりたい。家族になりたい。その気持ちは君も同じだったね。

「暑い……。怖いの観ても、全然涼しくねぇ……」

シャワーを終えて、ホラー映画を一緒に観ているんだけど、ウイスキーを飲みながら、君は暑さにうんざりの様子。

テーブルの上には、ウイスキーと、イチゴのリキュール、牛乳。そして紅茶のクッキー。